翻訳という仕事
緊急事態宣言の影響で、昨年あるいは一昨年比で今年の1~3月のいずれかの月の売り上げが50%以上減少中小法人または個人事業主を対象に一時支援金が支給されるという。報道から対象は飲食店関係とばかり思っていたのだで、まさか自分が対象とは考えていな…
「ぼったくり男爵」。昨日一番目にした言葉だ。ワシントン・ポストの電子版が、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長をそう呼んで、新型コロナウイルス禍で開催を強要していると主張、「地方行脚で食料を食い尽くす王族」に例え、「開催国を食い物…
ようやく昨年分の確定申告を終えた。今年から青色申告特別控除の額が変更になっていて、一瞬ドキっとした。帳簿を電子化しているか、e-Taxで申告しているか、どちらかに該当しないと、控除額が55万円になってしまうのだ。年々、デジタル化とマイナンバー使用…
ほぼ1年ぶりくらいだろうか。口紅を付けた。2回目の緊急事態宣言以降、講師をしている講座が完全オンラインになったので、マスクを着けずに講義をすることになったのだ。赤い唇、なんだかわくわくする。せっかくだから、教室の講義と同じように着物に着替…
仕事がらPCのヘビーユーザーなので、何度かPCのハードが壊れるというトラブルには遭遇している。今回は、富士通のFLV。A4サイズのモバイルPC。ハードが壊れるのは何故かいつも、購入して1年をちょっとを過ぎたタイミング。今回も。でも、今回は3年保証だった…
講師をしていると、受講生から教えられることも多い。直近では「押下」という言葉。The power switch is depressed and ~ という文を、大半の人が「電源スイッチを押下し、~」と訳していて、「押下する」なんて言葉あるのだろうか? そもそも何て読むんだ?…
日本語のキーボードにはハイフンとマイナスのキーしかないので、マイナスとハイフンとエンダッシュとエムダッシュの区別をつける習慣がないので、区別する目もない。英語のネイティブには違いがはっきるわかるようだ。ときどき、どうせわからないだろうと、…
特許分野の講師を仰せつかっている翻訳学校で、後期の受講科目選択のための体験レッスンというのをやってきた。 前期は必修科目、後期は各人の希望進路に応じて選択科目を履修するというプログラムになっているコースだ。コロナ禍の影響で6月から新学期が始…
「A液は、分散媒として水を含むものであってもよいが、有機溶媒、いわゆる溶剤を含むものであるのが好ましい」化学屋の私にとっては、溶媒も溶剤も、どちらも solvent なのだが、工業分野では、溶剤というのは有機溶媒をさすので、よく上記のような表現を目…
前回からの流れで、吉本ばなな『キッチン』の登場する「台所」、「厨房」、「キッチン」の訳を確認してみた。 英語翻訳版はこれ。翻訳は Megan Backus さん。 1.さて、原語版に頻繁に登場する「台所」の訳は? 例えば、冒頭 私がこの世で一番好きな場所は…
組成物のクレームを訳すのは意外と難しい。特に、初出の語の冠詞には a/an を使うことと指定されている場合には。(基本的に初出の語は不定冠詞を使うのは当たり前で、初出にtheを使わないように文を構成するのだけれど、本来備わっているものや性質だったり…
左がwrinkle 右がcreasesource https://hinative.com/ja/questions/9923432crease は皺じゃないじゃん。折り目じゃんね。
COVID-19 のおかげでお芝居もオペラも、飲み会やお食事会もみ~んなキャンセルとなり、毎日、お家にこもってお仕事です。自粛ムードで何かと話題のフリーランスですが、私の場合は今のところ影響なく、有難くもたくさんお仕事が来ています。ま、景気の影響を…
東京五輪のモットーは「United by Emotion」~感動で、私たちは一つに~だそうですが、大丈夫でしょうか?Emotion って感動なのか?感情的になってバラバラになりそうなんですけど……。
例えば「ポリウレタンは、ウレタン結合およびウレア結合以外の結合を含んでいてもよい」というときに「含む」は include なのか contain なのかといつも悩む。分子の構造を頭に浮かべると考えれば includeだろうし、その物質の一定量の塊を思い浮かべると co…
今の仕事を始めたばかりのころ、旺文社のローヤル英文法という文法書に冠詞の反復の例として、"There are a red and a white flower in the vase."とうのがあったので、2つ以上の名詞が and や or で結ばれる場合、別々のものを指すときは、冠詞をそれぞれに…
2日ほど風邪で寝込んでしまった。その間、ほとんど炭酸水だけしか摂っていなかった。そうしたら、私の舌はとても繊細で敏感なものに変わっていた。何を口にしても味が濃く感じるのだ。このまま、薄味でいいのだが……さて、現在は復活して、明日納期の案件のラ…
以下は、今やってる案件中の一文である。「上記一般式(I)で表される化合物は、液1及び液2の一方又は両方に含まれることにより、液1及び液2の一方又は両方の○○性を飛躍的に高めることができる。」何が言いたいんだ、これ? これだと、液1と液2の両方に…
2017年3月に購入した Lenovono の PCを見限ることにした。前に、「あまりにも突然にPCが逝ってしまった」という記事で書いたPCである。まだ、2年半くらいしか使っていないけれど、あまりにも出来損ないなのだ。当時、yodobashi.comで、納期と、値段と、CPU…
某クライアントが最近、そう指示してきている。最初は、え~っ?! そんなの無理、と思っていた。ところが、いやいや、これは意外に重要なことかもしれないと気付いた。現在進行中のそこの案件は、以前は「各○○素子は、××を備えている」と書いていたようた箇所…
The amount increased by a factor of 10."by a factor of ~" って、「~倍に増える」って意味でよく使うのだけれど、正確な表現なのかどうか不安。なぜって、例えば、"A increases by 10" とすると、「10増えた」という意味で、「10」は増えた量、つまり…
「収容容器」という表題の発明がある。容器って物を収容するものじゃないのか?「収容容器」と「容器」との違いは何?"accommodation container" ってすっごく冗長な気がするんだけど、ワード換算で仕事しているので、1語か2語かは収入を大きく左右する。誘…
今日は後期成績表の締め切り日。一人ひとり、顔を思い浮かべ、課題の訳文を読み返しながら、成績をつけている。一言アドバイスが難しい。良きに付け悪しきに付け印象深い人の成績は付けやすい。ある程度目立つというのは大切なことだ。成績の中間層は、ごめ…
本日10月6日づけ「赤旗」の1面に、先月開かれた日米首脳会談で発表した共同声明の日本政府(外務省)の日本語訳において、TAGなる協定がねつ造されているという記事が載っていたので、裏を取ってみた。問題となっている箇所の原文は3. The United States…
以前に”hollow cylindrical barrel”を「円筒状のバレル」と訳した話を書いたが、その逆もある。「円筒状支持体」という原文の語を"cylindrical support"とすると、原文にないものを追加したことになる。原文は「円筒状~」といいっているのに、英文では「円…
形容詞は1語なら前から、2語以上なら後から修飾するのだと、いろいろな文法書に書かれているが、実際にはそうでもない。『ファンダメンタル英文法』(瀬田幸人著)がすっきり解説してくれている。形容詞は、前から修飾すると永続的、後から修飾すると一時的…
NHKのラジオ英会話がなかなか面白い。私のようにnativeの英語を知らない人間に、この番組は言葉や文のニュアンスを上手に教えてくれる。とはいえ、なんだかんだで毎日聞けない。とうとう1か月遅れになってしまった。ようやく今日は6月5日の回を聞いたとこ…
訳し分けなきゃいけないとき電荷量は the amount of charge 帯電量は the amount of electrostatic charge でしょうかね。でも、static じゃない場合もある……。その場合は electrified charge か?考察の結果はあとでご報告予定。
「インクジェットプリンターに搭載されたヘッド」をthe head mounted to a/the ink jet printerと書いたらmounted in the ink jet printer に直された。やっぱり、とは思った。なぜ、"to"にしたかというと、よく mounted to ~ という文を目にするから、"to"…
3月に通常の3か月分くらいの仕事をこなした反動で、4月に入ってからは、京都に遊びに行ったりということもあり、なんとなくだらだらと集中力も途切れがち。ふと気づくと、たいした量でもない仕事の納期が迫っていて、徹夜になるという悪いパターン。若いころ…