クラシックエンタメ

フィガロの結婚@新国立劇場

日曜日、フィガロの結婚を鑑賞した。今回は、チケット発売が緊急事態宣言発令間際で、客席の50%に達した時点で販売終了になっていたので、席は随分空いていた。私は2階中央ブロックの3列目だったのだけれど、前に誰もいなかったので、オーケストラがよ…

オペラ『トスカ』を鑑賞す

約1年ぶりのオペラ鑑賞は新国立劇場『トスカ』。嫉妬が悲劇を生むという古典の典型ではあるが、そこまで人を殺さなくても、と思う物語である。緊急事態宣言前で、入場制限が緩和されているころにチケットが販売されていたので、空席は目立つものの、そこそ…

こんな時ですが能「弱法師」を鑑賞

1年ぶりくらいで国立能楽堂で能を鑑賞した。18:30開演、20:30終了予定の公演だったので、直前まで中止になるのではないかと不安だったが、休憩をなくして中身もちょっと端折って、20:00ちょっと前に終わらせることにしたらしい。コロナウイ…

セビリアの理髪師@新国立劇場

先週、金曜日にロッシーニの『セビリアの理髪師』を鑑賞。これは、ロジーナ役が脇園彩さんと知って、後からチケットを購入した作品だ。おかげで、年間セット券では取れない、2階席まん真ん中の席をとることができた。景色がいつもと違う。ちょっと奮発もした…

ラ・ボエーム@新国立劇場

一昨日、新国立劇場でオペラ「ラ・ボエーム」を鑑賞。言わずと知れたプッチーニの名作なのだが、私には初めての作品だ。1830年代のフランスのボヘミアンの悲恋を描いた物語なのだけれど、私には、その恋物語よりは、主人公を取り巻くボヘミアンな人々の生き…

「八島」を鑑賞

1月11日は国立能楽堂にて、氷川まりこ先生のプレレクチャー付きで「八島」を鑑賞。能を鑑賞するには、演目の時代背景や登場人物の人間像や美意識、生死観を理解しておくことが大切だとつくづく思うので、先生のお話を伺ってから作品を観られるのはとてもあり…

エア小鼓~能楽入門~

今月の能楽入門(とは言っても、もう2週間も前の話)は、「お囃子を知る」。講師は幸流(こうりゅう)小鼓方 成田達志さん。能で使われる楽器は、笛・小鼓・大鼓・太鼓の4つ。舞台の向かって右からこの順番に並ぶ。お雛様の5人囃子は、これに謡が加わる。今…

能楽入門~ワキの視点を知る

能楽入門はもう5回を数える。先月の第4回は衣装とその着付けがテーマで、言葉にするのがなかなか難しく、ブログに記録することができなかった。今回は、ワキのお話。講師は下掛り宝生流の御厨誠吾さん。下掛り宝生流というのは、ワキの流派なのだそうだ。…

エウゲニ・オネーギン@新国立劇場

新国立劇場オペラの新年度開幕はチャイコフスキーの『エウゲニ・オネーギン』。私にとっては、初ロシアオペラ。所謂原作というのがあって、プーシキンの韻文小説なのだそうだ。それをチャイコフスキー自身の経験を盛り込んで作り上げたという。チャイコフス…

能楽入門3と国立能楽堂ショーケース

能楽入門の第3回は「能面を知る」。講師は観世流シテ方の味方玄(しずか)氏。以前、青山きもの学院の文化講義で、能装束とその着付けについてのお話を伺ったことがある。とても研究熱心で博識という印象の方だった。その時の様子はこちら→ 「能装束とその…

能楽入門2と国立能楽堂ショーケース

能楽入門の第2回は「能舞台に立つ」。舞台の構造の解説を聞いた後、国立能楽堂の研修用舞台に立ち、屋根のある舞台での音響効果を実際に感じたり、すり足で歩いてみたり、能面をかぶって、そこからの見え方を体験したりした。舞台の中で聴く謡はよく響いた。…

トゥーランドット@新国立劇場 なんという結末

新国立劇場2018-19シーズン最後の演目『トゥーランドット』を観てきた。指揮:大野和士演出:アレックス・オリエ美術:アルフォンス・フローレス衣裳:リュック・カステーイス照明:ウルス・シェーネバウム演出補:スサナ・ゴメス舞台監督:菅原多敢弘キャス…

能楽を基礎から学んでみることにした

kissぽーと財団という港区の団体が主催する「能楽入門~能楽鑑賞の達人になろう!~」という講座に応募したところ、港区民でもないのに(でも、職場(?)は港区)2倍強の競争率を見事突破し当選してしまった。何しろ、能楽の第一線で活躍する方々が講師を…

大野和士のオペラ玉手箱Vol.2「トゥーランドット」

新国立劇場オペラ芸術監督 大野和士のオペラ玉手箱の第2回目が、6月29日に開かれた。去年の「魔王」の回以降、今度はいつ? と思っていたところだった。すでに、YouTubeでその様子が公開されているので、詳しく書かないけれど、カラフ役で出演したテノー…

オペラグラスって意外にいいかも

昨日は、「ドン・ジョバンニ」@新国立劇場へ。席はいつものB席3階中央ボックス。でも4列目。最前列とは見え方が違う。特に前回の「紫苑物語」を2階で観ちゃったので、舞台が随分と遠くに感じた。しかも、こんなの時に限って眼鏡を忘れきてしまった。1幕目…

紫苑物語が楽しみになってきた

先日、ぽっかり時間が空いてしまったところに、新国立劇場の2019/2020シーズンオペララインアップ説明会と今月上演される新作オペラ『紫苑物語』の関連イベントの情報が舞い込んできたので、参加してきた。新国立劇場の今のオペラ芸術監督の大野和士さんのお…

香を聞く

11月27日は月に一度の文化講義。第5回は「香」。香道では香は「嗅ぐ」のではなく「聞く」。「嗅ぐ」という言葉から意識される動物的・生物的な感覚をきらい、また、しっかり心を傾けて香に集中するという意味で「聞く」というのだそうだ。香には六国と…

新作能 沖宮

11月18日、国立能楽堂で、今年2月に亡くなった石牟礼道子原作の新作能「沖宮」を鑑賞した。 石牟礼道子と、石牟礼と長く親交のあった紬織の人間国宝志村ふくみとが、次世代に残したい最後のメッセージとして制作したという。志村は衣装を監修した。2部構成で…

大野和士のオペラ玉手箱 with Singers Vol. 1

この9月に新国立劇場のオペラ芸術監督に就任した大野和士氏によるイベントに行ってきた。シリーズ化するとのことで、第1回は来月上演される「魔笛」。 大野氏が見どころ、聴きどころを、シナリオを書いたシカネーダの時代背景やシカネーダとモーツアルトとの…

オペラ「アイーダ」@新国立劇場

先週の水曜日、新国立劇場でヴェルディ作「アイーダ」を鑑賞。 席は3階1列 真ん中よりちょっと左。席から見た舞台はこんな感じ。 オーケストラがよく見える。前回、前々回と4階席だったけど、ちょっとだけ奮発してみた。妻屋秀和さんが司祭ランフィス役。…

女殺油地獄 by 文楽@国立劇場

2月17日の土曜日、青山華の会の催しで国立劇場の文楽公演を見てきた。 開演前に、豊竹芳穂太夫さんから事前レクチャーがあった。華の会の魅力は、普段自分では決してチケットをとって観に行かないようなものを、事前レクチャ付きで観賞できるところ。講師が…

オペレッタ「こおもり」

昨日は、新国立劇場に「こおもり」を観に行った。 時に日本語を混ぜながらのジョークも飛び出し、笑いいっぱいの楽しいオペレッタだった。 そして、昨日のお出掛けきものはこれ↓ 藍染の鮫小紋と結城紬の袋帯。この帯、胴の柄がもう少しテ側にずれていてくれ…

高麗屋3代襲名新春大歌舞伎 行ってきました。

4年ぶりの大雪に見舞われた昨日、ある呉服屋さんの招待で歌舞伎座新春大歌舞伎に行ってきた。 松本幸四郎家の3代同時襲名で、夜の部では「勧進帳」が演じられた。弁慶役の新幸四郎さんは貴公子のイメージだったので、勇ましく無骨な弁慶をどう演じるのだろ…

初めてのお能鑑賞

昨日、初めてのお能というものを観た。着付け教室主催の催しで、国立能楽堂で行われた普及公演へ行ってきたのだ。 演目は「葵上」。元皇太子妃で光源氏の愛人 六条御息所が、近頃足の遠のいてしまった源氏の姿を見ようと、身を潜めてお忍びで加茂の葵祭りに…