初めてのお能鑑賞

昨日、初めてのお能というものを観た。

着付け教室主催の催しで、国立能楽堂で行われた普及公演へ行ってきたのだ。

20170212151428165.jpg 

演目は葵上」。元皇太子妃で光源氏の愛人 六条御息所が、近頃足の遠のいてしまった源氏の姿を見ようと、身を潜めてお忍びで加茂の葵祭りに出かけると、源氏の正妻 葵上の牛車と鉢合わ。御息所は場所争いで葵の下人に恥辱的な仕打ちを受け心を乱だし、生霊がが物の怪となって葵上を思い病で苦しめるという、源氏物語葵の巻のお話だった。舞台は、重篤な状態の葵上を何とか回復させようと巫女を呼んで、物の怪の正体を突き止めようとするところから始まり、御息所の怨霊が成仏するところで終わる。

事前に伝統文化ジャーナリストの氷川まりこさんからとっても分かりやすい解説と能の観賞の仕方のお話を伺ったので、能の世界を堪能できた。

氷川さんのレクチャーの際には、楽屋裏や舞台裏を見せていただき、橋掛りから舞台へ登らせていただいた。とはいっても、研修舞台のほうだったが。でも、能舞台というのはどこも同じサイズなのだそうだ。

20170212151337850.jpg 



能の前には、野村万蔵さんの狂言「呂蓮」も鑑賞。こちらは解説なしでも楽しめる楽しいお話。
貴重な体験のできた楽しい会だった。

次回は4月に女義太夫。こちらも楽しみ。