本場結城紬と重要無形文化財

先日、お世話して(もいるし、貢いでも)いる呉服屋さんに行ったら、ぜひ私に見せたい珍しいものがあると、本場結城紬の反物を出してきた。重要無形文化財の貴重なものだ、と目を輝かせて写真の向こう側の兄ちゃん二人が言うのだが、証紙は茶色で「高機」と…

ハイフンとダッシュ

日本語のキーボードにはハイフンとマイナスのキーしかないので、マイナスとハイフンとエンダッシュとエムダッシュの区別をつける習慣がないので、区別する目もない。英語のネイティブには違いがはっきるわかるようだ。ときどき、どうせわからないだろうと、…

Zoomでオンライン授業を初経験

特許分野の講師を仰せつかっている翻訳学校で、後期の受講科目選択のための体験レッスンというのをやってきた。 前期は必修科目、後期は各人の希望進路に応じて選択科目を履修するというプログラムになっているコースだ。コロナ禍の影響で6月から新学期が始…

たまには蒸留酒を

ご近所にバーができたおかげで、最近はちょくちょくウイスキーも飲む。この春、オープン3年目を迎え、常連さんも少しずつ増え、ようやく安定してきたと思っていた矢先でのコロナ禍。バーなんて夜のお店の代表みたいなものだから、大変だろうなと心配していた…

汗染みが……

先日、夏の下着について書いてから、何度かスマートドライで着物を着てみのだが……。背中の汗はやっぱり着物に移ってしまうのだった。残念。汗を素早く吸収テヒ側役乾燥させる生地だというから、汗取りパッドのない背中部分も大丈夫かも、と期待したのだが。…

溶媒と溶剤

「A液は、分散媒として水を含むものであってもよいが、有機溶媒、いわゆる溶剤を含むものであるのが好ましい」化学屋の私にとっては、溶媒も溶剤も、どちらも solvent なのだが、工業分野では、溶剤というのは有機溶媒をさすので、よく上記のような表現を目…

まだまだ外出リハビリ中

某呉服屋さんの展示会へ。4月3日以降、初めての新宿方面。帰りはちょうど帰宅ラッシュの時間帯だったけれど、京王線は比較的空いていた。人と人との間にそれぞれ50cm程度の隙間ができる。電車に乗ってでかけると、やっぱりまだ疲れる。リハビリが必要だ…

夏の下着考

下着の話。といっても、当然、夏の着物用の下着の話である。夏の着物の下着には汗取り機能が最重要。とはいえ、やっぱり涼しさも求めたいと、毎年、あれこれと試してみている。着付けに時間がかかっていたころは、下着に時間をかけたくないと、浴衣用のスリ…

70日ぶりに

あいにくの雨だったけれど、70日ぶりに電車にのって出かけた。そういわけで、70日ぶりにちゃんと着物をきた。ちりめん地に越後印伝で模様をつけた単衣と友禅の染帯。この組み合わせはとても好き。マスクも黄緑色にしてコディネート。それで気づいた。着…

店じまい

30年来の、いきつけのお寿司屋さんがあった。緊急事態宣言以降お店を休んでいたので、再開したら真っ先に行こうと思っていたのだが。それが昨日、突然、閉店したとの連絡をくれた。そして、おかみさんが、いつもの卵焼きとお酒をもって挨拶に来てくれた。…

英語翻訳版の『キッチン』

前回からの流れで、吉本ばなな『キッチン』の登場する「台所」、「厨房」、「キッチン」の訳を確認してみた。 英語翻訳版はこれ。翻訳は Megan Backus さん。 1.さて、原語版に頻繁に登場する「台所」の訳は? 例えば、冒頭 私がこの世で一番好きな場所は…

放送大学『日本語れテラシ―』

放送大学の『日本語リテラシー』という講義が面白いので、録画をして見ている。第3回は「和事と漢語と外来語」。日本語にはこの3つの語種があり、それぞれが使い分けられているという話。「月曜日は月見そばの日」などという張り紙が、蕎麦屋にあったとき、…

チャレンジバトンリレーなるもの

巣ごもり生活も2か月目に突入。東京に住む私たちはまだまだ続けなければならないみたい。着物も1か月着ていない。そんななか最近、FacebookやインスタグラムなどのSNSで、○○チャレンジとか××バトンリレーなるものが流行っている。私のところにやってきたのは…

サル化する世界

内田樹の「サル化する世界」を面白く読んだ。「今さえよければ、それでいい」という人たちを朝三暮四のサルのようだという。そして、そういう価値観が広がり、そういう政治が行われる。世の中がサル化しているという。本のタイトルの所以だ。そんな社会の劣…

巣ごもりとテレワーク

巣ごもりを始めてからかれこれ1か月。途中から夫や娘の参戦もあり、最近は家族経営の会社みたいな感じ。それぞれがPCの前に座って、 カチャカチャしたり、Web会議したりして1日を過ごす。朝、8時に朝食をとり、8:30~9:00に始業し、13:00ごろに昼食をとり、…

アベノマスク

アベノマスクがポストに入っていた。使わないので、未開封のまま記念にとっておこう。だって、最近、楽天で50枚+1枚 2880円で定期的に手に入るし、家族全員(娘もついに今日から)テレワークになったので、ほとんど必要なくなってしまったのだから。我が家…

a composition of matter

組成物のクレームを訳すのは意外と難しい。特に、初出の語の冠詞には a/an を使うことと指定されている場合には。(基本的に初出の語は不定冠詞を使うのは当たり前で、初出にtheを使わないように文を構成するのだけれど、本来備わっているものや性質だったり…

LAN環境をヴァージョンアップ

夫が家で仕事をするようになり、そのほとんどがSkypeを使った打ち合わせだったり、会議だったりなので、通信環境をもう少しよくしようと思って、auひかりのホームゲートウェイを最新機種に交換した。Wi-fi環境は良くなった気がするけど、有線LANはやっぱりケ…

ちりめん山椒?

アゲハ蝶の幼虫たちのために植えている山椒が順調に育ち、彼らがやってくるのを待っている。でも、全部彼らに食べられてしまうのは惜しいので、お料理に使っている。昨日は、ちりめん山椒もどきを作ってみた。ちりめんと山椒の葉を甘辛く炒っただけ。本物は…

半衿でマスクを作る

もう使わない半衿を利用して、マスクを作ってみた。今でも毎日通勤している娘の分と2枚。裏は裾除けの力布に使ったあまりの晒。なかなかいい感じにできた。作り方はあちこちのサイトで紹介している。

a state of emergency

今日0:00から緊急事態宣言の効力が有効になったそうだが、我が家に関しては何もかわらない。娘は、朝、いつものように出勤。たぶん帰宅は24時ごろ。普通の会社員なんですけどね。某省庁の仕事をやっているらく、効率が落ちるのは許されないらしい。御上の仕…

wrinkle と crease

左がwrinkle 右がcreasesource https://hinative.com/ja/questions/9923432crease は皺じゃないじゃん。折り目じゃんね。

朝食にパンを

小池都知事の外出自粛要請以降、近所のスーパーからパンが消えた。家に籠る際の食料としてはパンが手ごろなのかもしれない。お総菜コーナーにはたくさんのおかずが並んでいるのだけれど。ついでにお肉と一部の野菜も品切れ。お魚にはいつも通り。消費者の心…

COVID-19 のおかげで仕事が進みます

COVID-19 のおかげでお芝居もオペラも、飲み会やお食事会もみ~んなキャンセルとなり、毎日、お家にこもってお仕事です。自粛ムードで何かと話題のフリーランスですが、私の場合は今のところ影響なく、有難くもたくさんお仕事が来ています。ま、景気の影響を…

United by Emotion

東京五輪のモットーは「United by Emotion」~感動で、私たちは一つに~だそうですが、大丈夫でしょうか?Emotion って感動なのか?感情的になってバラバラになりそうなんですけど……。

春の予感

春のような暖かさに誘われて、こんな装いでお出掛け。めったに着ない墨流しの小紋に刺繍の袋帯。淡い色合いで統一。帯締めがいまいちで残念。そして、クロコの鼻緒の草履を買ってしまった。出来上がりは2か月後。最近は草履コレクターか?

include か contain か

例えば「ポリウレタンは、ウレタン結合およびウレア結合以外の結合を含んでいてもよい」というときに「含む」は include なのか contain なのかといつも悩む。分子の構造を頭に浮かべると考えれば includeだろうし、その物質の一定量の塊を思い浮かべると co…

セビリアの理髪師@新国立劇場

先週、金曜日にロッシーニの『セビリアの理髪師』を鑑賞。これは、ロジーナ役が脇園彩さんと知って、後からチケットを購入した作品だ。おかげで、年間セット券では取れない、2階席まん真ん中の席をとることができた。景色がいつもと違う。ちょっと奮発もした…

今シーズンのマイブーム帯

4年くらい前に買ったきり、ほとんど締めずに箪笥の肥し化していた帯が、何と最近大活躍している。墨流しにレースを貼ったおしゃれな袋帯なのだが、どうした訳かこれと合わせようと思う着物がずっと思い浮かばなかったのだ。ところが、左上の紫のたたき染めの…

ラ・ボエーム@新国立劇場

一昨日、新国立劇場でオペラ「ラ・ボエーム」を鑑賞。言わずと知れたプッチーニの名作なのだが、私には初めての作品だ。1830年代のフランスのボヘミアンの悲恋を描いた物語なのだけれど、私には、その恋物語よりは、主人公を取り巻くボヘミアンな人々の生き…