粒径の「粒」は particleなのか?

「粒(子)径」という言葉には悩まされる。
材料が粉体から固体に加工される場合なんて、原料の粒子径は”particle size"だけれど、焼成して結晶化する工程があったりすると、どの時点の「粒(子)径」の話をしているのかを確認しないと大変なことになる。

particleと、crystalliteと、grain の正確な定義を調べていたら、ここにとても分かりく説明してくれている人がいた。
要約する。
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結晶子(CRYSTALLITE)は粉体中の単結晶。
結晶粒(GRAIN)はバルク状や薄膜内の単結晶。
粒子(PARTICLE)は、バルク状とか薄膜状とは言えないほどに小さいが、2つ以上の個々の結晶子からなる塊。構成の詳細が不明な場合は粉体内の単一体をparticleと呼ぶこともある。

原料粉末のSEM写真を観る場合、粒子が1個の結晶なのか複数の単結晶からなるものなのかわからないので、その粒子の大きさは”particle size"。XRD や TEM 分析の結果によって、粒子が微小の結晶子からなる(平均結晶子サイズ=Xの)塊なのか、 個々の結晶子なのかがはっきるする。
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それでも、悩むのよね。

結晶粒については、「結晶っていう難物」という題で以前にも似たようなことを書いていた。
結晶は悩みの種である。