裄丈を直してみた

先週の定例奥様のランチ会後の記念撮影。

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今年の夏は暑いので、正絹の着物なんか着られない。汗染みを気にして汗取り襦袢なんかを着込んだ日には死んでしまう。なのでこの日は、下は筒袖の嘘つき半襦袢1枚に、楽天で手に入れた小千谷縮。なかなか快適である。

そして帰ってきてから、コーディネートチェックのために撮った写真。
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で、写真を見て、裄、特に肩幅広すぎじゃないか? って思い、測ってみたら案の定、袖幅を肩幅も3cmくらい詰めてもいい感じ~。買ったとき、大は小を兼ねるし、小さいより大きいほうが着やすいと思ってこんなの買ったのか、去年洗濯したときに伸びちゃったのか定かではないが、兎に角でかいし、それが気になりだしてしまった。

そして、ハンガーに掛けた着物を眺めているうちに、お直し、自分でできるかも……と思い立ち、後先考えずに袖を外してしまったのだった。(しかし、この着物、超安かったので仕方ないのかもしれないが、仕立ての雑なこと。びっくり。)

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こうなってしまうと、もうやるしかない!!

だが、これが苦難の始まり。難しい。3cmも詰めるとなると、打ち上げより下から少しずつ寸法を減らしていかないといけないので、去年、身幅を出したきに誤魔化した打ち上げ部分の脇と袖付近の処理を、今回は誤魔化すわけにいかない。

袖を縫い付ける作業も意外に難しい。袖付け止まりと身八止まり(って言ったっけ?)の位置をちゃんと確認しておかないと……(汗)。

と、こんな具合に、裄を直すには着物の仕立ての一通りを理解していないとできないのだった。結局、仕立ての本をおおよそ端から端まで目を通すことに(衿付けだけは関係なかったけど)なり、まるまる2日を費やして、まあ、何とか着られる状態になったのだった。

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この猛暑の続く限り、カジュアルな場では正絹は着ないつもりなので、3枚をヘビーローテーションするしかない。3枚のうちの貴重な1枚なので、元に戻らなかったどうするつもりだったのかと、ちょっと冷汗がにじむ2日間であった。