20年ぶりにバレエを観る

娘が小学校低学年の頃、『トウシューズ』(だったと思う)という漫画に嵌り、よくバレエ公演を観に行ったが、当時の私は単なる付き添い気分で真剣に楽しめなかったせいなのか、それほど心を動かされることもなかった。たぶん、白鳥の湖も観たはずだ。

そうして、娘が別のことに興味を持ちだすと、自然とバレエからは足が遠のいた、それから約20年。昨日、東京シティバレエ団の『白鳥の湖』を東京文化会館に観に行った。友人のバレエの先生が出演されるということでお誘いを受けたのだった。

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この公演は、バレエそのものだけではなく、1946年に日本で初めて全幕上演され、藤田嗣治がその舞台美術を手掛けた『白鳥の湖』の舞台の復活上演としても話題となっていた。なんていうことはまったく知らなかったのだが、たまたま、数日前に朝日新聞の夕刊一面にその記事を目にして、「結構、注目されている公演なんだな~」と期待も膨らんでいた。

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そして、音楽は東京都交響楽団大野和士指揮。指揮の大野さんは9月から新国立劇場のオペラの舞台監督をする方。

実際の公演がこれまた、実に素晴らしかった。

今更ながらにオデットは白鳥だったんだって思った。動きがまるで白鳥なんだもの。なんの言葉も発することなく、音楽と踊りだけで物語を紡いでいっているんだもの。優雅な羽根のような手の動きも、軽く高い跳躍も、すべてが感動胸いっぱいたった。

6月にも『眠れる森の美女』を観に行くのだが、すっごく楽しみになってきた。

さて、最後に記録のために昨日のお着物。
とても暖かい日だったので春の装い(に見えるかな?)。

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小糸染芸さんの小紋と宮田織物さんのうさぎ袋帯。お気に入りのうさぎの帯留めを合わせて。うさぎの帯留めは尾峨佐染繍の小笠社長の手製。お気に入りのコーディネートである。

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自称(たま~にしか入選しないので)日展作家の染色家寺島利男氏の羽織を合わせて。