平等院で宇治茶を味わう
京都の旅からずいぶん時間がたってしまったが、これだけは書き留めておきたいと思っていたのが、お茶の話。
南門を入ってすぐのところに「茶房 藤花」という宇治茶を飲めるお店がある。一通り院内を見て回った後、ここで一服の休憩。そして、お茶ってこんなに甘くておいしいのかと感動するほどのお煎茶をいただいた。
説明の通りに茶葉を急須に入れる。茶葉はピンと張っていて濃い緑色が輝いていた。冷ましたお湯を注ぎ、砂時計を返して1分まつと、それはそれは甘い、まろやかなお味。そしてそのあと来る渋みがさわやかに感じて、これはかなりの感動と驚きだった。お湯の温度は60℃くらいだろうか、かなりぬるめではある。
一煎めの衝撃と感動のあと、三煎までいただいた。幸せなひと時だった。
正しく入れればお茶はもっとおいしく飲めるのだと思い、タイマー片手に家でも同じように淹れてみたのだが、普段飲んでいる程度のお茶では、あまり甘みが出ないし、渋みも物足りなく物足りない。ぼやけたお茶になってしまった。
お茶にはやっぱり適温があることを知る。