<span itemprop="headline">友禅体験</span>

6月に金沢に行ったときに、加賀友禅作家 鶴見保次先生の工房を見学させていただき、友禅の色挿しの体験をさせていただきました。





こんな風に、着物に仕立ててたときのことを考えながら髪に図案を書いていくのだそうです。


白生地に下絵を描いています。これは以前、友禅の染め帯を作ったときに体験済み。
布の下に、図案を描いた紙を敷いて、透けて見える絵を青花の汁でなぞるように筆で描いていきます。青花は水溶性なので、最後には消えてなくなっています。

この後、糸目糊置きの工程が入ります。青花の汁で描いた下絵の線を糊でなぞっていきます。糊の部分は染料に染まりません。糊が防染の役目をします。
友禅染ではこれが一番の要。染め帯を作った時も、この工程だけは、プロの職人さんにお願いしました。


こちらは、色挿しの工程。糊置きした輪郭の内側を染めていきます。色と色が混ざるのを糊が防いでくれます。


染め終わったら、染めた部分をまた糊で覆い、地色を染めていきます。
こんな風に生地を張って、全体を刷毛で染めていきます。

そして最後に水元 (みずもと) と呼ばれる工程で、糊や、余分な染料を洗い落とします。



で、色挿し体験。染め帯を作った時に、さんざんやったのだけれど、生地が薄かったり、すでに染料が準備されていたりで、微妙に難しい……。


で、この後、地染や水元、蒸しの工程などを経て、昨日、我が家に届いたハンカチです。